エジソンに学ぶこと
その名を聞いたことがない人はいないと思います。
蓄音機や白熱電球、映画の撮影機などを手がけ、生涯で1300以上の特許を得た世界的な発明家です。
最も有名な名言は
「失敗などしていない。うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ」
という言葉です。
- 志を抱いて諦めないこと
- 物事をポジティブに捉えること
これらが一般的にイメージされるエジソンから学ぶ教訓です。
ただ、エジソンの凄さはこれだけではありません。
「ニコラ・テスラ」という人物をご存知でしょうか。
彼はエジソンのライバルとしても位置付けられ、かつてはエジソンの研究室にも籍を置いていた天才的な電気技術者です。
送電システムを巡ってエジソンと対立し勝利するなど、偉大な功績を残した人物でもあります。
しかし…。
エジソンとは異なり、後世にその名を残すことはできませんでした。
エジソンはこう語っています。
「テスラからは、世界で最も偉大な発明をしても、単に発明しただけでは何にもならないことを学んだ。
彼にもう少しビジネスの才があり、人付き合いがうまかったら、はるかに多くを手にすることができたのに。
何かを発明するだけは全く意味がない。社会に影響を与えるには、それを世に送り出し、人々に使ってもらうことが何より重要だ。」
この言葉の真意こそが、エジソンがエジソンたる所以だと思います。
人間の脳の構造は99%以上が他者と同じであると言われています。
したがって、環境的な要因や個人的な背景に差はあれど「全く他の人が考えつかなかったことを自分だけが思いつくこと」など基本的にはありえません。
重要なのは、
- 思いついたアイディアを形にすること
- 多くの人に提供できるシステムを作り上げること
です。
どれだけクオリティーの高い発明を行ったとしても、社会が1つも必要としていなかったら、その発明に価値はないわけです。
エジソンの本当にすごいところは「天才的な発明家なのにもかかわらず、研究室にこもりきる独りよがりの研究者にならなかったこと」です。
自らの発明を社会に還元するにはどうすればよいかを考え、電球から電気事業そのものまでを手がけた功績が、今のエジソンの名前を支えています。
自分がやっていることを社会にどのように還元していくか、これを突き詰めて考えていくことはすべての人にとって重要なことだと思います。
【致知】2017年9月号「閃き」を読んでみての感想
今月の致知のテーマは「閃き」でした。
閃き=新しいアイディアが降りてくる瞬間、これを意図的に作り出すにはどうすればよいかを今日は考えてみたいと思います。
<心に残った言葉シリーズ>
まずは毎月恒例の心に残った言葉シリーズからです。
<松下幸之助氏>
・「熱意が基本にあると、絶えず、寝ている間でさえも考えるようになる。…そうなると不思議なもので新しいことが浮かんでくるものだ。」
・「浮かばないとすれば、それは熱意が足りないことにほかならない。」
「閃き」のきっかけは、とにかく「考え続ける」ことです。
必要に迫られ、寝ても冷めても考え続けるところから、新しいアイディアが生まれてきます。
「浮かばないとすれば、それは熱意が足りないことにほかならない」。
これは間違いないですよね。
愚痴や弱音を吐く前に、自分の熱意が充分に足りているのかを見つめ直すことが大切だと思います。
<クリエイティブディレクター:水野学氏 × 中川政七商店社長:中川政七氏>
・「閃きというのも、何かと何かの密着から生まれてくると僕は思うんです。」
・「そしてうまく接着ができるかどうかは、その人の持つ知識や興味、環境といった様々な要因によるところが大きいと言えるでしょう。」
・「よいアイディアは、間違いなく知識の量に比例していると思います。」(引用:同書P55)
「閃き」というと、私たちはとかく「0→1」をイメージします。
しかし、真の「閃き」とは「0」から新しいものを作り出すというよりも、今あるものに目をむけて、改善・発展をさせていくことである、と気づかされました。
そして「1+2→3」を実践するためには、自分の頭の中に「1」や「2」という情報・知識をストックしておく必要があります。
日頃からいろいろな分野の勉強をしておくことは、閃きを生み出すためにも大切なことなんですね。
<経済・経営ジャーナリスト:桑原晃弥氏>
・「私たちのビジネスの世界も同じで、例えば「3時間の残業時間を2時間に減らそう」と知恵を絞っていけば、そこに何かの閃きが生まれます。」
・「大切なのは、その閃きを形にしてみることです。」
・「たとえ小さな閃きでも形にすることで、そこに新たな問題が見えてきます。」(引用:同書P31)
「とにかく実行」「形にしてみる」これは何事においてもあてはまります。
せっかくいいアイディアが思いついたとしても「どうせ無理だからやらない」という選択をしていては、前へ進めません。
小さなことでもいいからとにかくまずはやってみる、この心がけが大切だと思います。
<閃きをもたらす要素>
私は現在、種類の異なるブログを3つ運営しています。
- 自分のライフワークであり、仕事の中心でもある「ストレッチ関係」のブログ
- 自分の苦手分野である食事や栄養を改善するために毎日行っている「スムージー生活」をまとめているブログ
- 思考力を磨くために「日々の生活で気付いたこと」をまとめていくブログ
どれも愛着をもって運用していますが、最初から3つのブログをやっていこうと考えていたわけではありません。
やり続けていく中でふと現れる「あ、これもやってみたいな」「こういうのがあったらいいな」という閃きを大切にして今までやってきました。
つまるところ「閃き」には
- 熱意を持って「考え続ける」こと
- 「多ジャンルの勉強」を行うこと
- 思いついたら「やってみる」こと
この3つの要素がポイントになってくるかと思います。
よりよい「閃き」を得るためには、この3つの要素を「継続」していくことが大切です。
そして「継続」していくためには、
- なぜやるのか
- 何のためにやっていくのか
という「原点」も重要になってきます。
だからこそ、閃きを生み出すために1番大切にしなければならないことは「何のために」という原点を磨くことだと思います。
勉強が続かないのも、次の一歩が踏み出せないのも、新しいアイディアが降りてこないのも、全部「何のために」が曖昧だからです。
まずはじっくり自分と向き合って「何のために」を磨いてみてください。
それが全てのスタートだと思います。
「We are the World」から学ぶこと
アフリカの難民孤児のために、名だたる歌手達が結集して作り上げた名曲。
それが「We are the World」です。
現在は義務教育の中でも取り上げられているので、きっと一度は聞いたことがあるかと思います。
この曲を聴くと…
純粋に何か胸を打たれるものがあります。
歌詞の内容はよく理解できなくても、歌っている人たちの情熱がひしひしと伝わってきて…「歌」の良さはこういうところにあるんだなぁ、と実感させられる一曲です。
「争いのない平和な世界にしたい」
これは世界中の人が”必ず”胸に抱いている共通の思いです。
しかし、人が人である以上…
おそらくこの先も、世界のどこかで争いは続いていくと思います。
どうしてそんなことが言えるのか、
答えは簡単です。
争いは全て「”好き”という感情」から生まれるものだからです。
例えば、この「We are the World」の動画を見てみましょう。
コメント欄を見てみると
「こんな名曲、他にはない」
「この動画に低評価をつけるなんて…ありえない」
という言葉が見て取れます。
この価値観がある限り、真の平和は訪れません。
「We are the World」は素敵な曲で、私も大好きです。
しかし、世界中には「We are the World」が嫌いで嫌いで仕方のない人も一定数必ず存在しています。
「こんな名曲、他にはない」という言葉は、暗に他の名曲を否定することにもつながっています。
「K-POPに勝るものはない」と確信している人から見れば、この言葉は争いの火種になってしまうわけです。
人間の「”好き”という感情」に多様性がある以上、争いは必然です。
大切なのは「認め合うこと」そして「許し合うこと」です。
「We are the Worldは名曲だよね、でも、アナタが好きなK-POPも負けず劣らず名曲だね」
と言えるかどうか。
それが平和への第一歩だと思います。
頑張らないことを決めること
頑張らないことを決めること。
これは現代人にとって、とても大切なことだと思います。
なぜなら、
自分が頑張らないことを決めると、人が頑張らないことを「許せる」ようになるからです。
現代に生きる多くの人は、とにかく自分を「〜ねばならない」の概念に縛りつけています。
- 毎日、通勤電車に乗らねばならない。
- 嫌な仕事も引き受けねばならない。
- 一生、一人の異性を愛し続けねばならない。
などなど。
だからこそ縛られていない人を見つけると、凶暴な感情を止めることができません。
芸能人の不倫報道、ユーチューバー叩きなどがいい例です。
自分には全く関係がないことなのに「おれだって我慢してがんばっているんだから、お前も我慢しろよ」というマインドのもと、「許す」ことができません。
しかし、叩く人ほど心の奥底には共感の思いが眠っています。
「若くて美人な子とお泊まりデートなんていいなぁ」
「人間関係にも振り回されずに、毎月50万?いいなぁ」
本当は羨ましく仕方なくて、できれば自分もそっちの世界に行ってみたい気持ちもあるのに、
「いや、自分はこの環境で頑張らねばならない」と自分で自分を押さえつけ、外野から野次を飛ばしているのです。
人のやることなすことが気になって仕方ないのは、自分が頑張りすぎている証拠です。
肩の力を抜いて、たまにはこっそりデートでもしてみたらいかがでしょう?
「許す気持ち」が人生をより豊かにすると思います。
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【致知】2017年8月号「維新する」を読んでみての感想
*以前は「http://tomy-blog13.com」に載せていましたが、今月の感想からこちらのブログで扱っていきたいと思います。
致知の8月号のテーマは「維新する」でした。
維新とは「だんだんに日々変化していくこと」です。
これは個人や組織を維持・繁栄していくうえで欠かすことのできない要素です。
今日はこのテーマについて考えてみたいと思います。
<心に残った言葉シリーズ>
まずは毎月恒例の心に残ったシリーズからです。
<日本証券業協会会長:鈴木茂晴氏 × 東急電鉄社長:野本弘文氏>
・「みんなが驚くようなアイディアは10年とか20年に1回しか出ない。だけどちょっとここを変えましたというのはいつでもできますよね。」
・「どんな小さなことでもいいから絶えず改革していく、変化させていく。それが積み重なったらものすごく大きな力になるし、そういう組織は発展していくんです。」
・「ところが、守りに入って現状維持で同じことを繰り返している組織はどんどん衰退してしまう…。」(引用:同書P21)
言葉の定義でいうと、
根本から全てを変えることを「革命」といい、日々少しずつ変化・成長を行うことを「維新」というのだそうです。
革命はそう頻繁に起こるものではありませんが、維新は毎日起こすことができます。
ここで大切なのは「維新しようとする気持ち」です。
「ちょっとここを変えました」を日々実践するためには、常に「今やっていることはベストなのだろうか」という問題意識をもっておかなければなりません。
その意識を高めていくことが個人や組織の繁栄には欠かせない要素だと思います。
<榮太棲総本舗社長:細田眞氏>
・「食とは本来保守的なものであり、時代が変わっても本質的な人々の好みはそう変わるものではありません。しかし、その表現方法を常に変革していかないことには、時代の波に乗ることができません。」
・「ここで大事になってくるのは、変えていくべきものと変えてはいけないもの、またその変革の時をきちんと見極めることですね。」(引用:同書p47)
人々のニーズは常に変化をしています。
どんなに品質の優れている商品であっても、打ち出し方や見せ方を工夫していかないと徐々に”飽きられて”しまいます。
変えていくべきものは「発信方法」、変えてはいけないものは「マインド」です。
変化に柔軟に対応する一方で、これだけは譲れないという軸の部分を見失ってはいけません。
そのバランスを保ちながら、日々「維新」していくことが大切だと思います。
<継続の中に維新あり>
冒頭にもありましたが、”維新”とはだんだんに日々変化していくことを表す言葉です。
つまり、維新の前提にあるのは「継続」であり、継続のないところに維新は存在しません。
そもそも世の中には継続できる人(組織)と、継続できない人(組織)がいます。
根本的な違いはそこに「原点」と「工夫」があるかどうかです。
継続できる人(組織)は「何のためにやっているか」という原点が明確です。
また、端から見ると毎日同じことを繰り返しているようにも見えますが、やっている本人の中では日々工夫があり、ちょっとした変化が起こっています。
- 娘のためのお弁当作り
- スポーツの練習
- 受験に向けた勉強
- 会社の経営
どれも大切なのは「原点」と「工夫」です。
そしてその継続こそが、まさに「維新」であると私は思います。
<まとめ>
「毎日ちょっとだけ変化を起こす」というのは、本来とても楽しいものです。
変化を起こすためには「どうしたらもっと良くなるだろう」という問題意識が大切です。
そして、その問題意識を持つためには「何のためにやっているのか」という原点が必要不可欠です。
まずは原点を明確にするところから始めていきましょう。
優しくあることを選ぶ
この動画、ご覧になったことはありますか?
これはamazonを創ったジェフベゾス氏がとある大学の卒業式で語った講演の内容です。
テーマは「才能と選択」についてです。
とても考えさせる内容ですが、特に印象に残ったのは次のフレーズです。
『Jeff,one day,you'll understand that it's harder to be kind than clever.』
(ジェフ、いつかお前もわかるだろう。優しくあることが頭が良いことよりも難しいということが。)
この言葉は少年時代のジェフベゾス氏に対して、祖父がかけた一言です。
優しさとは「選択」であり、頭の良さとは「才能」です。
優しさは、全ての人が「選ぶことのできるもの」ですが、選べるがゆえに選べない(選ばない)という選択をしてしまいがちです。
「優しくあることを”選ぶ”」
いくつになっても忘れずにいたい教訓の1つだと思います。
*15分弱の動画ですので、興味のある方はぜひご覧ください。
嫌いな人
「嫌いな人ほど、最高の教師なんだ」
人間関係に悩んでいた頃、とある先輩にかけてもらった言葉です。
当時はよくわかりませんでしたが、今では何を言わんとしているか十分に理解することができます。
皆さんは嫌いな人がいますか?
幸か不幸か、今のわたしの生活には嫌いな人がほとんどいないです。
しかし、嫌いな人がいるというのは、ある意味でとてもありがたいことだと思っています。
そもそも「嫌いな人」というのは「価値観が合わない人」のことです。
生き方、考え方、見た目、話し方…など、嫌いになるポイントは多々ありますが、その共通点にあるのは「なぜそうするのか理解できない」「認めたくない」という部分です。
だから自我の強い人ほど、嫌いな人に囲まれています。
当時の私もまさにそのパターンでした。
こだわりの強さゆえに、周りの人にも「〜すべき」という価値観を押し付けていたんです。
自分が一番、嫌な奴ですね。。
「価値観が合わない」というのは、逆に考えれば「自分の知らないことをたくさん知っている」ということです。
「へぇ、そういう考え方もあるんですね」という受け入れができれば、「嫌い」という感情は湧いてきません。
つまり受け入れられる度量が広がれば広がるほど、嫌いな人はいなくなるわけです。
世界は広く、人生は短いです。
自分の価値観を広げていくことが大切だと思います。
そう単純ではない「原因と結果」の法則
- 「いい高校に行けば、いい大学に入れる」
- 「いい大学に行けば、いい会社に入れる」
- 「いい会社に行けば、豊かな生活が送れる」
一昔前のこの価値観を未だに信じ、子供に押し付けてしまう人がいます。
世の中の事柄には、たいてい原因と結果の「因果関係」があるように見えています。
しかし現実は「因果関係」ではなく「相関関係」であることが多いです。
たとえば「いい大学に行けば、いい会社に入れる」という関係性を見てみましょう。
これは「いい大学に通っている→いい会社に入れる」という因果関係ではなく、
「いい会社に入れるだけのポテンシャルを秘めている=いい大学に通っている」という相関関係のほうが成り立つ場合が多いです。
今は、組織ブランドだけで勝負できるほど単純な世の中ではありません。
個として何ができるのか、何をしてきたのか、が求められる時代です。
いい意味で、全ての結果は自分次第。
こんな素敵な時代に生まれて、幸せです。
クオリティーだけじゃダメ。
「クオリティーの高さ」と「成功」は比例しない。
そう、思っています。
わたしがよく行くジムには、それはそれは熱心な男性のトレーナーさんがいます。
休みの日でもいろいろな勉強会やセミナーに参加されているそうです。
- アスリートのためのピリオダイゼーション。
- 最新のファンクショナルトレーニング。
- オススメのサプリメント情報。
話をしていると、面白い情報がザクザク出てきます。
個人的には大好きです。
でも。。
この男性トレーナーの開催している講座が大人気かというと、実はそうでもありません。
一番人気の講座は、飛び抜けて明るい女性インストラクターのスタジオレッスンです。
彼女の講座はいつも満員御礼。
年配の女性から、大学生の男の子まで様々な人が利用しています。
この差って何なんでしょう。
ここにクオリティーと成功の関係性があると思います。
もし「知識・経験」だけで見てみたら、男性トレーナーが圧勝です。
しかし「親しみやすさ・分かりやすさ」を加味したら、女性インストラクターと五分五分になります。
ここにさらに「また会いたい気持ち」を上乗せしたら、女性インストラクターが圧勝してしまいます。
人が求めるものは「知識や経験」といったクオリティーだけではありません。
一般のジムでは「ピリオダイゼーション」や「ファンクショナルトレーニング」や「サプリメント」といった情報を求めている人なんて、ほとんどいないんです。
だから一般のユーザーからしてみたら
- 「あの男性トレーナーはすごいんだろうけど、何を言っているかよくわからない」
- 「でも、あの女性インストラクターはとっても親しみやすい。いつも笑顔で運動嫌いの私たちを励ましてくれる」
という構図になるわけです。
この構図は世の中すべてに共通していると思います。
クオリティーを高めるべく、上に上にガンガン伸びていった結果、気がついたら周りにはだれもいなくて、孤立してしまっている…ことがあります。
これをなくすためには「知ってもらう仕組み」「売れる仕組み」を考えることが大切です。
「顧客が誰か」をきちんと押さえ、「どんなニーズがあるか」をしっかり考えていきましょう。
独りよがりでは生き残っていけません。
専門分野に生きる人ほど、覚えておかなければならないことだと思います。
広告の意味
社会、そして経済の本質とは何でしょうか。
それは「お金を使うこと」です。
だからこそ、世の中には「お金を使わせる仕組み」がたくさん存在しています。
その仕組みの1つが「広告」です。
人がモノを買うためには、まずそのモノを「知る」必要があります。
たくさんの人がその商品を知れば知るほど、買ってもらえる確率も高くなっていきます。
だからこそ、たくさんの人に知ってもらえる広告手段(媒体)には、大きな価値があります。
・テレビのコマーシャル
・電車の中吊り
・新聞や有名雑誌の一面
・スマホの各画面
しかし。。
ここには大きなジレンマがあります。
1つ質問させてください。
皆さんは広告が好きですか?
「はい!好きです!コマーシャルのためにテレビを見てます!」
…こんな人はいませんよね。
情報社会を生きる私たちは、正直もう広告に飽き飽きしています。
伝える側は「伝えたい!」と思っている一方で、
伝えられる側は「できれば見たくない…」と思っているわけです。
これをどう打ち破っていくか、がこれから先の大きな課題です。
この課題は、どうすればいいのでしょうか。
情報が少ない時代は「露出頻度」こそが重要でした。
つまり『見たことある!→これ、欲しい!』の構図が定番だったわけです。
それ故にテレビCMや折込チラシなどが大きな力を発揮していました。
しかし、今は情報が多い時代です。
鍵を握るのは、情報を「どこで聞くか」または「誰から聞くか」です。
信頼できる人の言葉は、どんなテレビコマーシャルよりも絶大な効果を発揮するのです。
ここに目をつけた企業は、信用の高い個人に企業の広告を依頼するようになり始めました。
それが「アフィリエイト」という仕組みです。
時代は進み、今はより個人にひもづく社会になってきています。
業界内であぐらをかく大企業ほど、足元をすくわれる時代です。
変化を柔軟に捉え「先」を見据えることが大切だと思います。
学校教育を終えてわかること
日本には6年間の義務教育、3年間の高校教育、4年間の大学教育があります。
高校への進学率は97%を超え、多くの人が20歳前後まで学校教育のもとで生活を送っています。
みなさんはどんな学校生活を過ごしましたか?
学校教育を終え、社会に出て数年がたつと、たいていの人はあることに気付き始めます。
それは
「人生において学校教育の成績や、大学の卒業証書は大した意味を持っていない」
ということです。
〇〇大学を出た、学校の成績は〇〇だった、と話ができるのは、せいぜい20代中盤までです。
そんなことよりもっと大切なのは、
- ガッツ、やる気、モチベーション
- 継続できる忍耐力
- 感謝の気持ち
- やりたいことへの明確な意志
などといった”極めて抽象的な”事柄です。
社会は人と人とのつながりで構成されていますから、
「こいつ、元気があっていいな」「かわいいやつだ」
と周りに認められる人柄の良さこそが大きな武器になります。
学校のテストでは周りの人と相談するのはNGですが、社会に出たら相談し放題です。
だから、相談できる人がどれだけ周りにいるか、で人生は大きく変わります。
どれだけかっこつけても、一人で生きていくなんて不可能なことです。
働くというのは「人の役に立つことによって対価を得る」ことであり、これは会社員であっても、フリーランスであっても、全く同じです。
プライドで固めた気難しい人生よりも、笑顔にあふれる毎日を送った方がきっと幸せなんじゃないかなと思います。
仕事は作業
世の中にはたくさんの仕事があります。
皆さんは今の仕事をどんな基準で選びましたか?
私はやっぱり仕事内容に「楽しさ」を感じるかどうかが大切だと思っています。
仕事って、つきつめて考えれば全部「作業」です。
「作業」というと単純なルーティンワークと認識されがちですが、新しいものを生み出すクリエイターさんも、ノマドワークができるITワーカーさんも結局は「何かをし続ける」という作業の日々を送っています。
その作業の楽しさこそが全てです。
楽しくなかったら、仕事なんて続けていられません。
当たり前のことですが、意外と当たり前じゃないのが現実です。
会社の知名度やブランド、福利厚生の充実で仕事場を選んでしまうと「つまらない作業」の連続になってしまいます。
休日を楽しみに平日を耐える…なんて本当の人生じゃありません。
お給料は、その作業の影響力の大きさに比例してきます。
どんな作業内容であっても、10人を喜ばせる作業と1,000,000人を喜ばせる作業だったら、後者の方がお給料が高くなるのは必然です。
こだわるべきは”作業内容そのもの”であって、”作業をする場所”ではありません。
一度きりの人生。
毎日楽しく生きたもの勝ちです。
手離す勇気
1つのことをやり続けていくと、多かれ少なかれ「気分の波」がやってきます。
その波が来た時にどう対応するか。
これが継続のキモだと思います。
大切なのは、自分を信じて一度手離してみることです。
「やらなきゃ」「やりつづけなきゃ」と肩肘はって頑張り続けると、
「あー、もうやりたくない!」になってしまいます。
そうなったら大変…。
再びやる気がたぎるまで、長い時間がかかります。
なんだか最近うまくいかないなと思ったら、しがみつかずにパッと手を離してみましょう。
本当に自分のやりたいことであれば、頭の片隅にいつまでもひっかかり続け、ある瞬間に「またやりたい!」になってきます。
- 思い切って「手離す」勇気。
- やりたい自分が湧き出てくるまで「待つ」勇気。
この2つの「勇気」はとても大切だと思います。
もし「またやりたい!」にならないのであれば、それは自分のライフワークではなかったということです。
さっさと次へ行きましょう。
仕事にせよ、スポーツにせよ、日本人は「耐える=美徳」という考え方が強すぎます。
人生は有限です。
しがみつかないこともまた、1つの美徳だと思います。
旅人の話
昔々あるところに小さな村がありました。
その村の入り口の小さな切り株に、一人の老人が腰かけておりました。
ある時。
一人の旅人がその村を訪れました。
旅人は聞きます。
「おじいさん、この村はどんな村?」
おじいさんは聞き返します。
「あなたが今までいた村はどんな村だった?」
旅人はこう答えました。
「いやぁ、前にいた村は嫌な人ばかりでろくな村じゃなかったよ。」
「そうかい。きっとこの村もあなたが前にいた村と同じだよ。」
また別の日に旅人がやってきました。
「おじいさん、この村は一体どんな村ですか?」
おじいさんは聞き返します。
「あなたがこの前にいた村はどんな村だった?」
「わたしが今までいた村はとてもすばらしく、人々は親切で、あんなによい村はありませんでした。」
「そうかい。きっとこの村もあなたが前にいた村と同じだよ。」
同じ環境であっても、視点が変われば見え方が異なります。
つまり、環境というのは「その人の心が決める」のです。
今ある環境を生かすも殺すも自分次第。
さてあなたにはどんな村が見えていますか?
価値のあるもの
世の中で「価値」があるもの。
それは需要が多く、供給が少ないもの、です。
要するに「多くの人が”欲しい”と思っているもの」です。
どんなに高品質でクオリティーに秀でていても、
誰も見向きもしない、
誰も欲しいと思っていない、
そもそも誰もその存在を知らない…。
そんなものだったら、そこに価値は生まれません。
言われてみれば当たり前のことですね。
ではどんなものに価値が生まれるのでしょうか。
キーワードはたったの2つ。
- 役に立つか
- 面白いか
です。
「お金」は交換の原資です。
とても役に立ちます。
「YouTube」は世界中のあらゆるコンテンツをすぐに見れます。
とても面白いです。
価値のあるものを作りたいのであれば、
「役立つもの×面白いもの」を突き詰めて考える必要があります。
独りよがりでは、価値を生み出すことは難しいのです。