頑張れない日は、頑張らない日
どんなに好きな仕事であっても、やっぱり”頑張れない日”はやってきます。
皆さんはどのくらいの周期でこの”頑張れない日”がやってきますか?
私はだいたい「4ヶ月に1度」くらいのペースでやってきます。
…ん?これってどうなんでしょう?
多いのか少ないのか、よくわかりません。。
”頑張れない日”を迎えるときの共通点は「行き詰まり感」にあります。
「月に100万円を稼いでみたい」
そう思っている一方で、今の生活の延長線上にはそのゴールが見えてこないとき、モチベーションは必然的に下がってしまいます。
これはお金、暮らし、家族、恋愛…などなど、すべてに当てはまると思います。
「〜したい」そう思う一方で「現状のままだったらきっと〜できない」とどこかで気づいてしまうと、私は”頑張れない私”になってしまいます。
「夢をもて」「諦めるな」「努力すれば必ず叶う」
そんな言葉もありますね。
もちろん、そういう言葉の真意は十分にわかります。
でも。
どんな言葉があっても、やっぱり”頑張れない日”はやってきます。
頑張れない日は、頑張らない日だと割り切ることも大切です。
私はいつもたっぷり睡眠時間をとって「そもそも話」に戻るようにしています。
「何のために働くのか」
「なぜこの仕事なのか」
を少しばかり時間をかけて考えていきます。
そうすると
「あ〜、そうだったそうだった。また頑張らないとな」
という思いが湧き上がってきます。
これが発展してくると、カフェやビジネスホテル、温泉に一人でこもり【自分見つめ直しタイム】を取るようにもなってきます(^^;;
ただただ「生きる」だけに執着できない人間は大変ですよね。。
ネコの生き方が羨ましいとも思う今日この頃です。
「人生はお金じゃない」なんて言わないで。
「人生はお金じゃないんだ」「夢と感謝に生きよう」
そんなことを言う大人がちょっとキライだった時期がありました。
『人生はお金じゃない』
言いたいことはなんとなくわかります。
でもこのセリフを口にする人は
- お金に恵まれない人生で、お金から逃げている人
- 十分なお金を持ち、お金から解放された人
のどちらかです。
①の「お金から逃げている人」の言葉には耳を貸す必要はありません。
なぜならそこには「負け惜しみ」が含まれているからです。
「持っていない人が、持ったこともないものを、持っていない方がいい」
と言うこと自体、おかしなことです。
聞く耳を持つ必要はないと思います。
厄介なのは②の「お金から解放された人」が言う「人生はお金じゃない」の言葉です。
成功者のその言葉を聞くと
「なるほどな、人生はお金を追い求めちゃいけないのか…」
としみじみ感じてしまいます。
すると、せっかくお金を手にするチャンスが回ってきたとしても
「いやいや、人生はお金じゃないから。私は別にいらないよ」
とあえて避けてしまうことがあります。
お金を稼ぐ、つまり収入とは何かを突き詰めて考えれば、それは「影響力」です。
- どれだけの人を楽しませたか
- どれだけの人を幸せにしたか
- どれだけの人を笑顔に導いたか
が収入の大きさにつながります。
要するに「影響を及ぼした人の”数”の多さ」です。
10人を幸せにするサービスを行っている人と、10,000,000人を幸せにするサービスを行っている人がいたとしたら、後者のほうが収入は大きくなります。
だから「お金を稼ぎたい」と思うのであれば、
『より多くの人を幸せにできるサービスとは何か』を考えていく必要があります。
「人生はお金じゃない」「お金なんてもたなくていい」という言葉は、自分の存在を否定することにもつながってしまいます。
だからこそ、堂々と言えばいいと思います。
「わたしはたくさんの人を幸せにしたい。それによってお金持ちになりたい」と。
人生にとってお金は大切です。
大切なことを大切だと認識することがすべてのスタートだと思います。
「ボーナス」から見えること
先日、電車に乗っていたときの話です。
途中から乗ってきた若いカップルがこんな話をしていました。
「ねぇ、聞いてよ。わたし、入社2年目なのにボーナス35万しかでないのよ。」
「えぇ〜ほんとかよ。おれは2ヶ月分は出たぞ。」
「あぁぁ、仕事変えようかなぁ…」
基準って大切です。
人はどうしても自分と誰かを比較してしまいます。
その比較対象をどこにおくか、で人生の見え方は大きく変わってきます。
新卒2年目の春のボーナス。
いったいどのくらいの企業がこんな”ひよっこ”達に35万円も出しているでしょうか。
誤解を恐れず言わせてもらえば、新卒2年目なんてまだまだ会社に対して何の大きな利益も生み出せていません。
このお金はどこから生み出されて、自分に回ってきているのか。
そこを考えられる頭がないと、きっとこの先行き詰まってしまいます。
35万円をもらって「少ない!もう辞めてやる」と思うか、
35万円をもらって「ありがたいな。期待に応えられるように頑張らなきゃ」と思うか、
はその人次第です。
基準をどこに設けるか、で人生の見え方は大きく変わると思います。
マックジョブの裏側
小さい頃、不思議に思っていることがありました。
それは
「どうしてマック(マクドナルド)のてりやきバーガーは、どこのお店でも同じ味なの?」
ということです。
いやいや、そりゃそうでしょ、チェーン店なんだから。
というツッコミはさておき、私自身は子供心に大いに疑問を感じていたわけです。
千葉で食べるマックも、鳥取で食べるマックも、グアムで食べるマックも、全部同じ味。
すごいなー、でもつまんない…
これが正直な感想でした。
チエーン展開しているFCビジネスは、今では山のようにあります。
このサービスのメリットは「安心、安全」というところです。
要するに、
・ハズレ(失敗)がない
もっと言えば、
・意外な驚きが何もない
ことが私たちの「安心感」につながっています。
こういったお店の特徴は「マニュアル」が膨大に存在していることです。
誰が、いつ、どこで、働き始めても、同じメニュー説明ができて、同じ床掃除のやりかたを実践できるスタッフがすぐに育成できます。
こういった体系化された仕事のやり方を「マックジョブ」というそうです。
合理化されたマックジョブは、今や日本のサービスの中心を担っています。
マックジョブ、いいじゃん!
誰でもすぐに即戦力化できて、安心・安全なサービスを提供できる、って日本の鏡じゃん!
メリットの方から見ていくと、もしかしたらそんな風にも考えられるかもしれません。
しかし、この仕事のあり方には大きなデメリットがあります。
それは「頭を使わなくなること」です。
・このトッピングを乗せたら、てりやきマックはもっと美味しくなるかもしれない!
・この掃除の順番に変えたら、もっと床はきれいになるかもしれない!
そういった思考が湧いてこなくなってしまうところが、最大の悪です。
今やっている仕事がマックジョブになっていないか。
目の前のことを繰り返すだけの毎日になっていないか。
日々仕事と向き合う中で、そんなことを考える時間も時には大切だと思います。
2つの立場
世の中には2つの「立場」があります。
それは「与える立場」と「与えられる立場」です。
誤解を恐れず、もう一歩踏み込んで言葉を選べば…
それは「決める立場」と「決められる立場」です。
このどちらに回るかで、人生は大きく変わると思います。
以前、職場のアルバイトの給与体系が見直される場面に立ち会ったことがあります。
いろいろな意見交換はあったものの…
結局は「決められる立場」の意見が100%通ることはなく、「決める立場」の人間が決めるべきことをバシッと決めて終息した一件でした。
この光景を横で見ていて、
「世の中は、”決める立場”と”決められる立場”でできていて…
”決められる立場”の人間は今の環境が嫌だったら、新しい”決める立場”の人間の下につくしかないんだな」
ということをヒシヒシと感じました。
しかし、そういう人は新しい”決める立場”の下に行っても、同じ境遇から抜け出すことはきっとできなくて…
そうこうしている間に短い人生は後戻りできなくなってしまうんだな、と思いました。
人生を変えるキーワードは「立場」です。
”決める立場”、つまり”与える立場”に回ることなしに、現状は変えられないと思います。
エジソンに学ぶこと
その名を聞いたことがない人はいないと思います。
蓄音機や白熱電球、映画の撮影機などを手がけ、生涯で1300以上の特許を得た世界的な発明家です。
最も有名な名言は
「失敗などしていない。うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ」
という言葉です。
- 志を抱いて諦めないこと
- 物事をポジティブに捉えること
これらが一般的にイメージされるエジソンから学ぶ教訓です。
ただ、エジソンの凄さはこれだけではありません。
「ニコラ・テスラ」という人物をご存知でしょうか。
彼はエジソンのライバルとしても位置付けられ、かつてはエジソンの研究室にも籍を置いていた天才的な電気技術者です。
送電システムを巡ってエジソンと対立し勝利するなど、偉大な功績を残した人物でもあります。
しかし…。
エジソンとは異なり、後世にその名を残すことはできませんでした。
エジソンはこう語っています。
「テスラからは、世界で最も偉大な発明をしても、単に発明しただけでは何にもならないことを学んだ。
彼にもう少しビジネスの才があり、人付き合いがうまかったら、はるかに多くを手にすることができたのに。
何かを発明するだけは全く意味がない。社会に影響を与えるには、それを世に送り出し、人々に使ってもらうことが何より重要だ。」
この言葉の真意こそが、エジソンがエジソンたる所以だと思います。
人間の脳の構造は99%以上が他者と同じであると言われています。
したがって、環境的な要因や個人的な背景に差はあれど「全く他の人が考えつかなかったことを自分だけが思いつくこと」など基本的にはありえません。
重要なのは、
- 思いついたアイディアを形にすること
- 多くの人に提供できるシステムを作り上げること
です。
どれだけクオリティーの高い発明を行ったとしても、社会が1つも必要としていなかったら、その発明に価値はないわけです。
エジソンの本当にすごいところは「天才的な発明家なのにもかかわらず、研究室にこもりきる独りよがりの研究者にならなかったこと」です。
自らの発明を社会に還元するにはどうすればよいかを考え、電球から電気事業そのものまでを手がけた功績が、今のエジソンの名前を支えています。
自分がやっていることを社会にどのように還元していくか、これを突き詰めて考えていくことはすべての人にとって重要なことだと思います。
【致知】2017年9月号「閃き」を読んでみての感想
今月の致知のテーマは「閃き」でした。
閃き=新しいアイディアが降りてくる瞬間、これを意図的に作り出すにはどうすればよいかを今日は考えてみたいと思います。
<心に残った言葉シリーズ>
まずは毎月恒例の心に残った言葉シリーズからです。
<松下幸之助氏>
・「熱意が基本にあると、絶えず、寝ている間でさえも考えるようになる。…そうなると不思議なもので新しいことが浮かんでくるものだ。」
・「浮かばないとすれば、それは熱意が足りないことにほかならない。」
「閃き」のきっかけは、とにかく「考え続ける」ことです。
必要に迫られ、寝ても冷めても考え続けるところから、新しいアイディアが生まれてきます。
「浮かばないとすれば、それは熱意が足りないことにほかならない」。
これは間違いないですよね。
愚痴や弱音を吐く前に、自分の熱意が充分に足りているのかを見つめ直すことが大切だと思います。
<クリエイティブディレクター:水野学氏 × 中川政七商店社長:中川政七氏>
・「閃きというのも、何かと何かの密着から生まれてくると僕は思うんです。」
・「そしてうまく接着ができるかどうかは、その人の持つ知識や興味、環境といった様々な要因によるところが大きいと言えるでしょう。」
・「よいアイディアは、間違いなく知識の量に比例していると思います。」(引用:同書P55)
「閃き」というと、私たちはとかく「0→1」をイメージします。
しかし、真の「閃き」とは「0」から新しいものを作り出すというよりも、今あるものに目をむけて、改善・発展をさせていくことである、と気づかされました。
そして「1+2→3」を実践するためには、自分の頭の中に「1」や「2」という情報・知識をストックしておく必要があります。
日頃からいろいろな分野の勉強をしておくことは、閃きを生み出すためにも大切なことなんですね。
<経済・経営ジャーナリスト:桑原晃弥氏>
・「私たちのビジネスの世界も同じで、例えば「3時間の残業時間を2時間に減らそう」と知恵を絞っていけば、そこに何かの閃きが生まれます。」
・「大切なのは、その閃きを形にしてみることです。」
・「たとえ小さな閃きでも形にすることで、そこに新たな問題が見えてきます。」(引用:同書P31)
「とにかく実行」「形にしてみる」これは何事においてもあてはまります。
せっかくいいアイディアが思いついたとしても「どうせ無理だからやらない」という選択をしていては、前へ進めません。
小さなことでもいいからとにかくまずはやってみる、この心がけが大切だと思います。
<閃きをもたらす要素>
私は現在、種類の異なるブログを3つ運営しています。
- 自分のライフワークであり、仕事の中心でもある「ストレッチ関係」のブログ
- 自分の苦手分野である食事や栄養を改善するために毎日行っている「スムージー生活」をまとめているブログ
- 思考力を磨くために「日々の生活で気付いたこと」をまとめていくブログ
どれも愛着をもって運用していますが、最初から3つのブログをやっていこうと考えていたわけではありません。
やり続けていく中でふと現れる「あ、これもやってみたいな」「こういうのがあったらいいな」という閃きを大切にして今までやってきました。
つまるところ「閃き」には
- 熱意を持って「考え続ける」こと
- 「多ジャンルの勉強」を行うこと
- 思いついたら「やってみる」こと
この3つの要素がポイントになってくるかと思います。
よりよい「閃き」を得るためには、この3つの要素を「継続」していくことが大切です。
そして「継続」していくためには、
- なぜやるのか
- 何のためにやっていくのか
という「原点」も重要になってきます。
だからこそ、閃きを生み出すために1番大切にしなければならないことは「何のために」という原点を磨くことだと思います。
勉強が続かないのも、次の一歩が踏み出せないのも、新しいアイディアが降りてこないのも、全部「何のために」が曖昧だからです。
まずはじっくり自分と向き合って「何のために」を磨いてみてください。
それが全てのスタートだと思います。
「We are the World」から学ぶこと
アフリカの難民孤児のために、名だたる歌手達が結集して作り上げた名曲。
それが「We are the World」です。
現在は義務教育の中でも取り上げられているので、きっと一度は聞いたことがあるかと思います。
この曲を聴くと…
純粋に何か胸を打たれるものがあります。
歌詞の内容はよく理解できなくても、歌っている人たちの情熱がひしひしと伝わってきて…「歌」の良さはこういうところにあるんだなぁ、と実感させられる一曲です。
「争いのない平和な世界にしたい」
これは世界中の人が”必ず”胸に抱いている共通の思いです。
しかし、人が人である以上…
おそらくこの先も、世界のどこかで争いは続いていくと思います。
どうしてそんなことが言えるのか、
答えは簡単です。
争いは全て「”好き”という感情」から生まれるものだからです。
例えば、この「We are the World」の動画を見てみましょう。
コメント欄を見てみると
「こんな名曲、他にはない」
「この動画に低評価をつけるなんて…ありえない」
という言葉が見て取れます。
この価値観がある限り、真の平和は訪れません。
「We are the World」は素敵な曲で、私も大好きです。
しかし、世界中には「We are the World」が嫌いで嫌いで仕方のない人も一定数必ず存在しています。
「こんな名曲、他にはない」という言葉は、暗に他の名曲を否定することにもつながっています。
「K-POPに勝るものはない」と確信している人から見れば、この言葉は争いの火種になってしまうわけです。
人間の「”好き”という感情」に多様性がある以上、争いは必然です。
大切なのは「認め合うこと」そして「許し合うこと」です。
「We are the Worldは名曲だよね、でも、アナタが好きなK-POPも負けず劣らず名曲だね」
と言えるかどうか。
それが平和への第一歩だと思います。
頑張らないことを決めること
頑張らないことを決めること。
これは現代人にとって、とても大切なことだと思います。
なぜなら、
自分が頑張らないことを決めると、人が頑張らないことを「許せる」ようになるからです。
現代に生きる多くの人は、とにかく自分を「〜ねばならない」の概念に縛りつけています。
- 毎日、通勤電車に乗らねばならない。
- 嫌な仕事も引き受けねばならない。
- 一生、一人の異性を愛し続けねばならない。
などなど。
だからこそ縛られていない人を見つけると、凶暴な感情を止めることができません。
芸能人の不倫報道、ユーチューバー叩きなどがいい例です。
自分には全く関係がないことなのに「おれだって我慢してがんばっているんだから、お前も我慢しろよ」というマインドのもと、「許す」ことができません。
しかし、叩く人ほど心の奥底には共感の思いが眠っています。
「若くて美人な子とお泊まりデートなんていいなぁ」
「人間関係にも振り回されずに、毎月50万?いいなぁ」
本当は羨ましく仕方なくて、できれば自分もそっちの世界に行ってみたい気持ちもあるのに、
「いや、自分はこの環境で頑張らねばならない」と自分で自分を押さえつけ、外野から野次を飛ばしているのです。
人のやることなすことが気になって仕方ないのは、自分が頑張りすぎている証拠です。
肩の力を抜いて、たまにはこっそりデートでもしてみたらいかがでしょう?
「許す気持ち」が人生をより豊かにすると思います。
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【致知】2017年8月号「維新する」を読んでみての感想
*以前は「http://tomy-blog13.com」に載せていましたが、今月の感想からこちらのブログで扱っていきたいと思います。
致知の8月号のテーマは「維新する」でした。
維新とは「だんだんに日々変化していくこと」です。
これは個人や組織を維持・繁栄していくうえで欠かすことのできない要素です。
今日はこのテーマについて考えてみたいと思います。
<心に残った言葉シリーズ>
まずは毎月恒例の心に残ったシリーズからです。
<日本証券業協会会長:鈴木茂晴氏 × 東急電鉄社長:野本弘文氏>
・「みんなが驚くようなアイディアは10年とか20年に1回しか出ない。だけどちょっとここを変えましたというのはいつでもできますよね。」
・「どんな小さなことでもいいから絶えず改革していく、変化させていく。それが積み重なったらものすごく大きな力になるし、そういう組織は発展していくんです。」
・「ところが、守りに入って現状維持で同じことを繰り返している組織はどんどん衰退してしまう…。」(引用:同書P21)
言葉の定義でいうと、
根本から全てを変えることを「革命」といい、日々少しずつ変化・成長を行うことを「維新」というのだそうです。
革命はそう頻繁に起こるものではありませんが、維新は毎日起こすことができます。
ここで大切なのは「維新しようとする気持ち」です。
「ちょっとここを変えました」を日々実践するためには、常に「今やっていることはベストなのだろうか」という問題意識をもっておかなければなりません。
その意識を高めていくことが個人や組織の繁栄には欠かせない要素だと思います。
<榮太棲総本舗社長:細田眞氏>
・「食とは本来保守的なものであり、時代が変わっても本質的な人々の好みはそう変わるものではありません。しかし、その表現方法を常に変革していかないことには、時代の波に乗ることができません。」
・「ここで大事になってくるのは、変えていくべきものと変えてはいけないもの、またその変革の時をきちんと見極めることですね。」(引用:同書p47)
人々のニーズは常に変化をしています。
どんなに品質の優れている商品であっても、打ち出し方や見せ方を工夫していかないと徐々に”飽きられて”しまいます。
変えていくべきものは「発信方法」、変えてはいけないものは「マインド」です。
変化に柔軟に対応する一方で、これだけは譲れないという軸の部分を見失ってはいけません。
そのバランスを保ちながら、日々「維新」していくことが大切だと思います。
<継続の中に維新あり>
冒頭にもありましたが、”維新”とはだんだんに日々変化していくことを表す言葉です。
つまり、維新の前提にあるのは「継続」であり、継続のないところに維新は存在しません。
そもそも世の中には継続できる人(組織)と、継続できない人(組織)がいます。
根本的な違いはそこに「原点」と「工夫」があるかどうかです。
継続できる人(組織)は「何のためにやっているか」という原点が明確です。
また、端から見ると毎日同じことを繰り返しているようにも見えますが、やっている本人の中では日々工夫があり、ちょっとした変化が起こっています。
- 娘のためのお弁当作り
- スポーツの練習
- 受験に向けた勉強
- 会社の経営
どれも大切なのは「原点」と「工夫」です。
そしてその継続こそが、まさに「維新」であると私は思います。
<まとめ>
「毎日ちょっとだけ変化を起こす」というのは、本来とても楽しいものです。
変化を起こすためには「どうしたらもっと良くなるだろう」という問題意識が大切です。
そして、その問題意識を持つためには「何のためにやっているのか」という原点が必要不可欠です。
まずは原点を明確にするところから始めていきましょう。
優しくあることを選ぶ
この動画、ご覧になったことはありますか?
これはamazonを創ったジェフベゾス氏がとある大学の卒業式で語った講演の内容です。
テーマは「才能と選択」についてです。
とても考えさせる内容ですが、特に印象に残ったのは次のフレーズです。
『Jeff,one day,you'll understand that it's harder to be kind than clever.』
(ジェフ、いつかお前もわかるだろう。優しくあることが頭が良いことよりも難しいということが。)
この言葉は少年時代のジェフベゾス氏に対して、祖父がかけた一言です。
優しさとは「選択」であり、頭の良さとは「才能」です。
優しさは、全ての人が「選ぶことのできるもの」ですが、選べるがゆえに選べない(選ばない)という選択をしてしまいがちです。
「優しくあることを”選ぶ”」
いくつになっても忘れずにいたい教訓の1つだと思います。
*15分弱の動画ですので、興味のある方はぜひご覧ください。
嫌いな人
「嫌いな人ほど、最高の教師なんだ」
人間関係に悩んでいた頃、とある先輩にかけてもらった言葉です。
当時はよくわかりませんでしたが、今では何を言わんとしているか十分に理解することができます。
皆さんは嫌いな人がいますか?
幸か不幸か、今のわたしの生活には嫌いな人がほとんどいないです。
しかし、嫌いな人がいるというのは、ある意味でとてもありがたいことだと思っています。
そもそも「嫌いな人」というのは「価値観が合わない人」のことです。
生き方、考え方、見た目、話し方…など、嫌いになるポイントは多々ありますが、その共通点にあるのは「なぜそうするのか理解できない」「認めたくない」という部分です。
だから自我の強い人ほど、嫌いな人に囲まれています。
当時の私もまさにそのパターンでした。
こだわりの強さゆえに、周りの人にも「〜すべき」という価値観を押し付けていたんです。
自分が一番、嫌な奴ですね。。
「価値観が合わない」というのは、逆に考えれば「自分の知らないことをたくさん知っている」ということです。
「へぇ、そういう考え方もあるんですね」という受け入れができれば、「嫌い」という感情は湧いてきません。
つまり受け入れられる度量が広がれば広がるほど、嫌いな人はいなくなるわけです。
世界は広く、人生は短いです。
自分の価値観を広げていくことが大切だと思います。
そう単純ではない「原因と結果」の法則
- 「いい高校に行けば、いい大学に入れる」
- 「いい大学に行けば、いい会社に入れる」
- 「いい会社に行けば、豊かな生活が送れる」
一昔前のこの価値観を未だに信じ、子供に押し付けてしまう人がいます。
世の中の事柄には、たいてい原因と結果の「因果関係」があるように見えています。
しかし現実は「因果関係」ではなく「相関関係」であることが多いです。
たとえば「いい大学に行けば、いい会社に入れる」という関係性を見てみましょう。
これは「いい大学に通っている→いい会社に入れる」という因果関係ではなく、
「いい会社に入れるだけのポテンシャルを秘めている=いい大学に通っている」という相関関係のほうが成り立つ場合が多いです。
今は、組織ブランドだけで勝負できるほど単純な世の中ではありません。
個として何ができるのか、何をしてきたのか、が求められる時代です。
いい意味で、全ての結果は自分次第。
こんな素敵な時代に生まれて、幸せです。
クオリティーだけじゃダメ。
「クオリティーの高さ」と「成功」は比例しない。
そう、思っています。
わたしがよく行くジムには、それはそれは熱心な男性のトレーナーさんがいます。
休みの日でもいろいろな勉強会やセミナーに参加されているそうです。
- アスリートのためのピリオダイゼーション。
- 最新のファンクショナルトレーニング。
- オススメのサプリメント情報。
話をしていると、面白い情報がザクザク出てきます。
個人的には大好きです。
でも。。
この男性トレーナーの開催している講座が大人気かというと、実はそうでもありません。
一番人気の講座は、飛び抜けて明るい女性インストラクターのスタジオレッスンです。
彼女の講座はいつも満員御礼。
年配の女性から、大学生の男の子まで様々な人が利用しています。
この差って何なんでしょう。
ここにクオリティーと成功の関係性があると思います。
もし「知識・経験」だけで見てみたら、男性トレーナーが圧勝です。
しかし「親しみやすさ・分かりやすさ」を加味したら、女性インストラクターと五分五分になります。
ここにさらに「また会いたい気持ち」を上乗せしたら、女性インストラクターが圧勝してしまいます。
人が求めるものは「知識や経験」といったクオリティーだけではありません。
一般のジムでは「ピリオダイゼーション」や「ファンクショナルトレーニング」や「サプリメント」といった情報を求めている人なんて、ほとんどいないんです。
だから一般のユーザーからしてみたら
- 「あの男性トレーナーはすごいんだろうけど、何を言っているかよくわからない」
- 「でも、あの女性インストラクターはとっても親しみやすい。いつも笑顔で運動嫌いの私たちを励ましてくれる」
という構図になるわけです。
この構図は世の中すべてに共通していると思います。
クオリティーを高めるべく、上に上にガンガン伸びていった結果、気がついたら周りにはだれもいなくて、孤立してしまっている…ことがあります。
これをなくすためには「知ってもらう仕組み」「売れる仕組み」を考えることが大切です。
「顧客が誰か」をきちんと押さえ、「どんなニーズがあるか」をしっかり考えていきましょう。
独りよがりでは生き残っていけません。
専門分野に生きる人ほど、覚えておかなければならないことだと思います。
広告の意味
社会、そして経済の本質とは何でしょうか。
それは「お金を使うこと」です。
だからこそ、世の中には「お金を使わせる仕組み」がたくさん存在しています。
その仕組みの1つが「広告」です。
人がモノを買うためには、まずそのモノを「知る」必要があります。
たくさんの人がその商品を知れば知るほど、買ってもらえる確率も高くなっていきます。
だからこそ、たくさんの人に知ってもらえる広告手段(媒体)には、大きな価値があります。
・テレビのコマーシャル
・電車の中吊り
・新聞や有名雑誌の一面
・スマホの各画面
しかし。。
ここには大きなジレンマがあります。
1つ質問させてください。
皆さんは広告が好きですか?
「はい!好きです!コマーシャルのためにテレビを見てます!」
…こんな人はいませんよね。
情報社会を生きる私たちは、正直もう広告に飽き飽きしています。
伝える側は「伝えたい!」と思っている一方で、
伝えられる側は「できれば見たくない…」と思っているわけです。
これをどう打ち破っていくか、がこれから先の大きな課題です。
この課題は、どうすればいいのでしょうか。
情報が少ない時代は「露出頻度」こそが重要でした。
つまり『見たことある!→これ、欲しい!』の構図が定番だったわけです。
それ故にテレビCMや折込チラシなどが大きな力を発揮していました。
しかし、今は情報が多い時代です。
鍵を握るのは、情報を「どこで聞くか」または「誰から聞くか」です。
信頼できる人の言葉は、どんなテレビコマーシャルよりも絶大な効果を発揮するのです。
ここに目をつけた企業は、信用の高い個人に企業の広告を依頼するようになり始めました。
それが「アフィリエイト」という仕組みです。
時代は進み、今はより個人にひもづく社会になってきています。
業界内であぐらをかく大企業ほど、足元をすくわれる時代です。
変化を柔軟に捉え「先」を見据えることが大切だと思います。