文章を書くコツ
文章を読む時、私たちの頭の中には常に「声」があります。
今この瞬間も「この文章を読んでいる声」が起こっています。
意識を向けてみるとほら。
…聞こえてきましたか?
音読であれ黙読であれ、文章内容を理解しようとする際には必ず「声」が発生しています。
この「声」が淀みなく流れるとき、その文章の内容はスッと頭の中に入ってきます。
しかし、この声がスムーズでない時、私たちはその内容を理解できません。
たとえば
- 野球とサッカーはどちらも走るスポーツです。
- しかし、サッカーの方が走っている時間は長くなります。
- したがって、より持久力を求められるのは「サッカー」です。
という文章があったとしましょう。
この文章が
「野球とサッカーはどっちも走るスポーツであるが、サッカーの方が野球よりも走っている時間は長いスポーツであるので、持久力がより必要となるのは「サッカー」です。」
となっていたら、読みづらさを感じると思います。
私たちは無意識のうちに「リズムのよさ」を好みます。
・五七五の俳句
・ラップの韻踏み
などがまさにその典型例です。
つまり、いい文章と悪い文章の違いは「言葉のリズム」にあります。
どんなに質のいい内容であっても、リズムが悪ければ途中で読むことを断念してしまいます。
「何を書くか」ではなく「どう書くか」が大切だと思います。