お金の本質
人生においてお金は必要か。
それはもちろん必要です。
「お金がすべて」ではありませんが、現代ではお金がなければ生きていけません。
じゃあなぜお金は必要なのでしょうか。
それはお金が「交換の原資」になっているからです。
何かサービスを受けたいと思ったとき、または何か新しいモノが欲しいと思った時。
私たちはお金と引き換えに、それらを手に入れます。
世の中の基本原則は「物々交換」です。
この原則に乗っ取らない行為…それを強盗や詐欺といいます。
したがって、突き詰めて考えてみれば「物々交換」が成立しさえすれば、そこにお金はいりません。
「サンマあげるから、大根くれませんか?」
それでいいわけです。
じゃあなぜ、お金は交換の原資になるのでしょうか。
それは「全ての人が信用しているもの」だからです。
お金そのものには、何の価値もありません。
お金に紐付いている「信用」こそが大きな価値なのです。
…ん。どういうこと?
そんな声も聞こえてきそうです。
世の中にはお金を大切だと思っている人がたくさんいます。
しかし、数年前のEUでの出来事を思い出してください。
貨幣価値が下がり、お金は紙切れ同然になりました。
この時はどんなにお金を持っていても、りんご1つ買えませんでした。
要するにお金に対する「信用」がなくなったのです。
私たちが生きていくために本当に必要なもの、それは「信用」です。
もし仮にお金をすべて失ったとしても、その人に対する「信用」があれば十分に生きていけます。
「あなたになら、この家貸すよ」
「どう、ちゃんとご飯食べれてる?サンマたくさん獲れたから、少しあげるよ」
つまり「何か困った事があったら、力になるよ」という言葉は、その人の財産の大きさではなく、信用の大きさから生まれてくるのです。
そう考えれば「生き方」もとても大事です。
自分だけが成功しよう、人から奪ってでもお金持ちになろう、という思考は、信用を築き上げないからダメなのです。
どう頑張ったって、人間は一人では生きていけません。
- 「周りの人から応援される」
- 「周りの人に信じてもらえる」
そんな生きかたを貫くことが真のお金持ちへの最短ルートだと思います。