クオリティーだけじゃダメ。
「クオリティーの高さ」と「成功」は比例しない。
そう、思っています。
わたしがよく行くジムには、それはそれは熱心な男性のトレーナーさんがいます。
休みの日でもいろいろな勉強会やセミナーに参加されているそうです。
- アスリートのためのピリオダイゼーション。
- 最新のファンクショナルトレーニング。
- オススメのサプリメント情報。
話をしていると、面白い情報がザクザク出てきます。
個人的には大好きです。
でも。。
この男性トレーナーの開催している講座が大人気かというと、実はそうでもありません。
一番人気の講座は、飛び抜けて明るい女性インストラクターのスタジオレッスンです。
彼女の講座はいつも満員御礼。
年配の女性から、大学生の男の子まで様々な人が利用しています。
この差って何なんでしょう。
ここにクオリティーと成功の関係性があると思います。
もし「知識・経験」だけで見てみたら、男性トレーナーが圧勝です。
しかし「親しみやすさ・分かりやすさ」を加味したら、女性インストラクターと五分五分になります。
ここにさらに「また会いたい気持ち」を上乗せしたら、女性インストラクターが圧勝してしまいます。
人が求めるものは「知識や経験」といったクオリティーだけではありません。
一般のジムでは「ピリオダイゼーション」や「ファンクショナルトレーニング」や「サプリメント」といった情報を求めている人なんて、ほとんどいないんです。
だから一般のユーザーからしてみたら
- 「あの男性トレーナーはすごいんだろうけど、何を言っているかよくわからない」
- 「でも、あの女性インストラクターはとっても親しみやすい。いつも笑顔で運動嫌いの私たちを励ましてくれる」
という構図になるわけです。
この構図は世の中すべてに共通していると思います。
クオリティーを高めるべく、上に上にガンガン伸びていった結果、気がついたら周りにはだれもいなくて、孤立してしまっている…ことがあります。
これをなくすためには「知ってもらう仕組み」「売れる仕組み」を考えることが大切です。
「顧客が誰か」をきちんと押さえ、「どんなニーズがあるか」をしっかり考えていきましょう。
独りよがりでは生き残っていけません。
専門分野に生きる人ほど、覚えておかなければならないことだと思います。