【致知】2017年8月号「維新する」を読んでみての感想
*以前は「http://tomy-blog13.com」に載せていましたが、今月の感想からこちらのブログで扱っていきたいと思います。
致知の8月号のテーマは「維新する」でした。
維新とは「だんだんに日々変化していくこと」です。
これは個人や組織を維持・繁栄していくうえで欠かすことのできない要素です。
今日はこのテーマについて考えてみたいと思います。
<心に残った言葉シリーズ>
まずは毎月恒例の心に残ったシリーズからです。
<日本証券業協会会長:鈴木茂晴氏 × 東急電鉄社長:野本弘文氏>
・「みんなが驚くようなアイディアは10年とか20年に1回しか出ない。だけどちょっとここを変えましたというのはいつでもできますよね。」
・「どんな小さなことでもいいから絶えず改革していく、変化させていく。それが積み重なったらものすごく大きな力になるし、そういう組織は発展していくんです。」
・「ところが、守りに入って現状維持で同じことを繰り返している組織はどんどん衰退してしまう…。」(引用:同書P21)
言葉の定義でいうと、
根本から全てを変えることを「革命」といい、日々少しずつ変化・成長を行うことを「維新」というのだそうです。
革命はそう頻繁に起こるものではありませんが、維新は毎日起こすことができます。
ここで大切なのは「維新しようとする気持ち」です。
「ちょっとここを変えました」を日々実践するためには、常に「今やっていることはベストなのだろうか」という問題意識をもっておかなければなりません。
その意識を高めていくことが個人や組織の繁栄には欠かせない要素だと思います。
<榮太棲総本舗社長:細田眞氏>
・「食とは本来保守的なものであり、時代が変わっても本質的な人々の好みはそう変わるものではありません。しかし、その表現方法を常に変革していかないことには、時代の波に乗ることができません。」
・「ここで大事になってくるのは、変えていくべきものと変えてはいけないもの、またその変革の時をきちんと見極めることですね。」(引用:同書p47)
人々のニーズは常に変化をしています。
どんなに品質の優れている商品であっても、打ち出し方や見せ方を工夫していかないと徐々に”飽きられて”しまいます。
変えていくべきものは「発信方法」、変えてはいけないものは「マインド」です。
変化に柔軟に対応する一方で、これだけは譲れないという軸の部分を見失ってはいけません。
そのバランスを保ちながら、日々「維新」していくことが大切だと思います。
<継続の中に維新あり>
冒頭にもありましたが、”維新”とはだんだんに日々変化していくことを表す言葉です。
つまり、維新の前提にあるのは「継続」であり、継続のないところに維新は存在しません。
そもそも世の中には継続できる人(組織)と、継続できない人(組織)がいます。
根本的な違いはそこに「原点」と「工夫」があるかどうかです。
継続できる人(組織)は「何のためにやっているか」という原点が明確です。
また、端から見ると毎日同じことを繰り返しているようにも見えますが、やっている本人の中では日々工夫があり、ちょっとした変化が起こっています。
- 娘のためのお弁当作り
- スポーツの練習
- 受験に向けた勉強
- 会社の経営
どれも大切なのは「原点」と「工夫」です。
そしてその継続こそが、まさに「維新」であると私は思います。
<まとめ>
「毎日ちょっとだけ変化を起こす」というのは、本来とても楽しいものです。
変化を起こすためには「どうしたらもっと良くなるだろう」という問題意識が大切です。
そして、その問題意識を持つためには「何のためにやっているのか」という原点が必要不可欠です。
まずは原点を明確にするところから始めていきましょう。