人生を稲作に例えると?
人間の「人生」を1年間の「稲作作業」で例えてみると、今は何をする時期にあたるのでしょうか。
稲作は、おおよそ4月〜10月に行われます。
今日はこの約「230日間」を社会人生活およそ「50年(22歳〜72歳)」に例えて考えてみたいと思います。
<22〜26歳:土作り期>
稲作を行う上でまず取り組むべきことは「土作り」です。
土地を耕し、蒔くべきタネの準備をします。
これを人生で置き換えてみると、学生から社会人にかけての3〜4年間に当てはまります。
人生のおおよその方向性、志を決める時期です。
- 自分はどんな人間か
- 得意なことは何か
- 何で社会に貢献していくか
結果に直結せず一見考えることが面倒くさい内容ですが、この時期をないがしろにしてしまうと、後で大きなツケを払う羽目になってしまいます。
たとえ回り道に見えたとしても、自分と向き合う時間は大切にしなければなりません。
<26〜31歳:育苗期>
土壌の準備ができたら、次は植えるべき「稲の苗」を育てていきます。
人生で例えると
- 土台知識の形成
- 現場での下積み
- 長所・得意分野の自分磨き
の時期にあたります。
人生のおおよその方向性・志が決まったら、そのフィールドで活躍するための武器を身につける必要があります。
学校を卒業して以来、勉強をする習慣がなくなってしまったという人は、まさにこの育苗ができていません。
育苗ができなければ田植えもできず、田植えができなればその土地からは雑草しか生えてきません。
<31〜36歳:田植え期>
土と稲が揃ったら「田植え」をしていきます。
たっぷりの栄養と水を含んだ土壌で、サンサンと太陽を浴びながらぐんぐん成長する時期です。
これは自分が望むフィールドに立ち、生き生きと活躍する時期を表します。
- プレーヤーとして実績を残す
- 責任者として集団を牽引する
今まで淡々と行っていた「土作り」と「育苗」の苦労が少しずつ身になり始めます。
<36〜40歳:活着・中干し期>
根が根付き、さらに大きく成長する時期です。
水を抜き乾燥させることで環境としては苦しくなりますが、深く強く育っていきます。
これは社会的な地位が確立し、その現場にその人ありと認められる時期のことです。
- 部下への指導
- 矢面に立ち、責任をもつ立場
周りの環境を生かすも殺すも自分次第です。
<40〜47歳:穂ばらみ・出穂期>
茎がよりがっしりと強くなり、垂れ気味だった葉も上へ向かって直立してきます。
穂の出始め、花を咲かせる時期です。
この頃から収入面も大きく飛躍してきます。
<47〜55歳:登熟・収穫期>
収穫を迎え、大きな成果を手にする時期です。
社会的なポジション、大きな収入を手にします。
<55〜72歳:翌年への準備期(再度土作り期)>
収穫が終わったら、休田時期へ入ります。
これは翌年への準備でもあります。
- 後進の指導
- 新たなジャンルへの挑戦
今までのキャリアを活かして世の中に貢献していく時期です。
=====================================
自然を相手にする「稲作」と、社会を相手にする「人生」。
そのどちらにも共通して言えることは「焦ってはいけない」ということです。
何の準備もしていないのに、いきなり「収穫だけする」ことなんてできません(突然の大量収穫、それが宝くじですね)。
まず大切なのは「土作り」と「育苗」期間です。
この時期に遊び呆けてしまったら、その代償は大きいものとなってしまいます。
20代〜30代前半のうちにきちんと自分と向き合い、土台を固めておきましょう。
そうすれば必ず収穫時期はやってきます。
焦ることなく、今やるべきことを粛々とやり続けていくことが大切だと思います。