すとれっちタイム

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「悟空のきもち」から学ぶ、”超・アタっている”サービスの共通点

「悟空のきもち」というヘッドスパ専門店をご存知ですか?

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(引用:悟空のきもち ~本流 頭ほぐし|極上無水のヘッドスパ専門店 |京都 ...

日本初のヘッドマッサージ・頭ほぐしの専門店として2008年にオープンし、今では全店で予約上限の3か月分が満席という”超・アタっている”お店です。

サービス業を行う関係者の皆さんは、ぜひこの経営手腕を見習うべきだと思います。

 

世の中で”アタる”商品に共通していることは

  • 他のサービスとは何が違うのかがハッキリしていること
  • 競争の原理を生かしていること

の2点だと思います。

「悟空のきもち」はまさにこの2点をどんぴしゃで捉え、”超・アタっている”お店になりました。

 

まずはサービス内容が素晴らしいです。

「薄い頭筋膜を捉える無水ヘッドスパ」というのは、何も目新しいサービス内容(手技内容)ではありません。

言葉を変えれば「素手で頭を柔らかく揉む」というだけです。

私たちはすでに通常のリラクゼーション店や美容室で経験したことがあります。

しかし、この気持ちよさだけを切り取って専門店にした人は過去にいませんでした(いたとしても大きく発展はしませんでした)。

 

また「絶頂睡眠」というキャッチコピーも抜群にイケています。

ヘッドスパ」を打ち出すのでなく、ヘッドスパの”先”にある「良質な眠り」という部分にフォーカスしているというのはとてもセンスを感じます。

世の中にはたくさんのマッサージ店や治療院がありますが、そのどれもが

  • 肩こりをほぐします
  • 体のバランスを整えます
  • ◯分△△円です

という似たり寄ったりのキャッチコピーでお店を運営しています。

おそらく当人たちは自信を持ってサービスを提供しているのだと思いますが、一消費者である私たちからしてみれば「あなたのお店と隣のお店の違いがわからない…」というのが現実なわけです。

この部分をひとひねりするだけでも、お店の売上は変動してくる気がします。

 

 

そして「競争の原理」をうまく活用しているのも素晴らしいと思います。

現在、全4店舗でのキャンセル待ち人数は総勢「158,188人(2017年8月現在)」とのことです。

15万人ですよ、15万人。

一人あたり客単価を仮に6,000円だとすれば…

15万人×6,000円=900,000,000円!!”9億円”です!

ビジネスをかじっている人であれば、これだけの機会損失にはいてもたってもいられないと思います。

その中でも出店を早めるわけでもなく、スタッフを大幅増員するわけでもなく、淡々と通常営業を続けているのは、このキャンセル待ち人数がさらにキャンセル待ち人数を増やすことを知っているからだと思います。

人間誰しも、これだけ人が待っているサービスを目にしたら「一度は受けてみたい」と思うのが本望でしょう。

さらに「予約は3か月先まで満員であること」をHPでも告知しているので、突然のキャンセルや失効(無断キャンセル)は限りなく少なく抑えられていると思います(せっかく予約が取れたのであれば何がなんでも行きたいですもんね)。

 

こうして現在のお客さんを取りこぼすことなく利益を最大化する一方で、口コミというツールで(広告宣伝費を使うことなく)未来のお客さんを増やしているのが「悟空のきもち」であるわけです。

…すごすぎますよね。。

 

 

繰り返しになりますが、世の中の”アタる”商品に共通していることは

  • 他のサービスとは何が違うのかがハッキリしていること
  • 競争の原理を生かしていること

の2点です。

何もゼロから新種のサービスを生み出す必要はありません。

既存のサービスの一部を”切り取り”、その専門店を立ち上げれば第2の「悟空のきもち」を生み出すこともできるはずです。

 

いやー、夢は広がりますね。

私は渓流の風景が大好きなので、都内に渓流カフェでも作ってみたいです。

人生ワクワクしないともったいない!!

さ、チャレンジしていきましょう。