【感想】「あるかしら書店」が作り出す世界観
とっても面白い本を見つけました。
ヨシタケシンスケさんの「あるかしら書店」です。
「その町のはずれの一角に、あるかしら書店があります。
このお店は「本にまつわる本」の専門店。
店のおじさんに「〇〇についての本ってあるかしら?」ってきくと、
たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。
今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。」(P2-3)
柔らかいタッチのイラストと、思わずクスッと笑ってしまうほどのアイディアの豊富さにどんどん引き込まれていきます。
読んでいくうえでのストレスがなく、思わず何度も同じページをめくりたくなる…
これからの時代はまさにこういう本が人気を博していくような気がしています。
スマホを使えば何でもすぐに調べることができる現代は、逆に情報の価値がどんどん下がってきています。
本屋さんに行っても、似たような内容のビジネス誌、どこかで聞いたことがある言葉ばかりが載っている自己啓発本が多く、うんざりしている人も多いのではないでしょうか。
読書に対してちょっと「疲れ気味」の人にぜひ読んでいただきたい1冊です。
「あるかしら書店」のように聞き流せる・見流せるけれども、読み終わった後になんとなく教養が残るような本がこれからの時代には求められていると思います。
…あぁ、こういう絵を描けるようになりたいなぁ←