「ただやる症候群」に陥っていませんか?
「ただやる症候群」というのは文字通り「ただやることで満足してしまう状態」のことです。
わたしは教育関係を生業にしている仕事柄、この状態に陥っている人をよく見かけます。
「ただやる症候群」にかかっている人は、一見するととても真面目に映ります。
授業後に自主練をしたり、勉強をしたりと”熱心に”取り組んでいるように見えるからです。
先日、A さんとこんなやりとりがありました。
私:「今日も遅くまで残っていて偉いですね。」
A:「いや、それほどでも。。」
私:「今は何をしているんですか?」
A:「何をしようかなぁ、、と思って。。」
私:「今、困っていることとか、課題とかはありますか?」
A:「ん〜。とくには。。」
私:「なるほど…」
。。。
これ、何が言いたいかわかりますか?
彼はかれこれ1時間ほど自主練をしているように”見えて”いたわけです。
しかしながら、実際には何も手つかずの状態だったのです。
「ただやる症候群」が致命的なのは、なんとなく時間が経過したことで”やった気になってしまう”ことです。
やった気になる→実力が上がったと感じる(実際には上がっていない)→結果が出ない(そりゃもちろん)→落ち込む(あんなに時間を費やしたのに)→モチベーションが下がる(才能ないのかも…)→辞める(もうやめよう。。)
これが最悪の「負のスパイラル」です。
学校の勉強やスポーツだけでなく、会社においてもこのスパイラルは発生しています。
目的のない居残り残業をしていませんか?
ただなんとなく遅い時間まで机に座っていて、仕事をした気になっていませんか?
もし当てはまる部分があるのであれば、早めに改めたほうがいいと思います。
どんなに短い時間であっても必ず「目的意識」をもち「ゴール設定」をしましょう。
時間は有限、そして成果は取り組んだ分しか生まれません。
と言っても、やっぱり通じない人には通じないんです。。
結局”自分で”気づかない限りは「ただやる症候群」から抜け出すことはできないのが現実なのです。