【致知】2018年3月号「天我が材を生ずる必ず用あり」を読んでみての感想
今月の致知のテーマは「天我が材を生ずる必ず用あり」でした。
”材”とは体や才能を指し、”用”とは使命や役割を意味しています。
すなわち「この世に生まれた人間には必ず使命(役割)がある」というのが、本質的な言葉の意味です。
今日はこのことについて考えてみたいと思います。
<心に残った言葉シリーズ>
まずは毎月恒例の心に残ったシリーズからです。
「ドトールコーヒー名誉会長:鳥羽博道氏 × タビオ会長:越智直正氏」
「僕の場合は「一杯の美味しいコーヒーを通じて人々にやすらぎと活力を提供することが喫茶店の使命だ」という、19歳の時に考えたこの言葉が生涯を貫くテーマになりました。」「人間って誰しも天から授かった個性を持ってますやん。その個性を生かした人が使命に気づけるんと違うやろか。」(引用:同書p18)
19歳で立てたテーマをその後およそ60年間、ブレずに貫き続ける…
そんな人って、世の中にどのくらいいるんでしょう。
人生でやりたいこと・やるべきことが明確に見つかって、一心不乱に打ち込める…というのはとても幸せなことです。
個性を生かすことで「使命」に気づき、使命に気づくことで「個性」を生かせる、
そんな幸せな人生を築いていきたいですね。
「児童虐待防止機構オレンジCAPO理事長:島田妙子氏」
「この2度とない人生、天から与えられた命を大切にしすぎて挑戦しない生き方はもったいないと思います。(中略)
いつ死ぬか誰にも分からない中で、自分の命を使って仕事をする。私の場合、自分の体験談をお話しすることで、1人でも多くの人を笑顔にしようと活動してきました。」(引用:同書p38)
皆さんは、命を使ってやりたいことがありますか?
今の仕事は、自分の命を使ってやりたいことですか?
完全な成果報酬の仕事でない限り、私たちの「収入」というのは「命を使った時間に対する対価」になります。
1日の大部分を費やす仕事にどのような価値を見出すか、これは人生を充実させるうえでとても重要なポイントです。
仕事に対する認識が「ただ生活費を稼ぐだけ」では、そこに深みも面白みも出てきません。
- 「わたしがやるべきこと」
- 「わたしにしかできないこと」
そんな”使命”を胸に抱いて、日々の仕事に臨みたいものです。
<自分が好きなことレベルではダメ>
「致知」を読み進めていくと、人生で大切なのはたった2つの要素であることがわかります。
それが
- 自分の命を使って何を成し遂げたいかという「使命」をもつこと。
- その使命を実現するために「継続」すること。
です。
使命がなければ長期間にわたって継続することは難しいですし、継続することができれなければどれだけ崇高な使命をもっていても実現できません。
そして「使命をもち継続する」ためには、対象物が何にせよ「自分が好きなもの」である必要があります。
そういえば先日、とある本の中でこんな言葉を目にしました。
- 「私は自分の好きなことをやっている」
- 「自分の好きなことをやれ。そうすればお金は後からついてくる」
言わんとしている本質的部分は、なんとなくわかります。
しかし、本当の「使命」というのは「自分”が”好きなもの」レベルではないと私は思います。
例えば、プロ野球選手において
- 「野球が好き」「厳しい練習を続けていくことでお金は後からついてくる」と考えている選手
- 「野球を愛する人が好き」「自分のプレーで見ている人が元気になってほしい」と考える選手
この2選手だったら、どちらの選手の方が長く活躍できるでしょうか。
私は圧倒的に「後者」だと思います。
仮に選手として活躍することができなくなっても、野球に関わる何らかの仕事できっと長く活躍できるはずです。
「自分のためにがんばるか」
「自分の愛する人のためにがんばるか」
この違いはとてつもなく大きいです。
「使命」とは「自分”が”好きなことをやる」レベルではなく、その好きなことを通じて
- 誰のために
- 何のために
が明確化されていることだと思います。
あなたの「使命」は何ですか?
ぜひこの機会に考えてみてはいかがでしょうか。
<私の使命>
私の使命は「すべての人が毎日ストレッチをする文化を創る」ことです。
自分の体そして健康はこの世界にたった1つしかなくかけがえのないものなのに、日本人の多くはその優先順位が低い傾向にあります。
体のケアの大切さを病気になる前に気付いてほしい…そんな思いを持って日々活動しています。
個人ではストレッチに関わる情報発信もしています(【ストレッチのチカラ】)。
たった1人で始めた小さな個人ブログですが、今では76万PVにもなり、多くの人に愛されるようになってきました。
「ストレッチ」という誰でもできることを、誰よりも深く理解するために日々勉強の毎日です。
これからもブレることなく、慢心することなく、継続していきたいと思います。
いつもお読みいただいている皆さん、本当にありがとうございます。
ではでは今後ともよろしくお願いいたします☆