勝者に共通すること(キツネとハリネズミの法則)
最近、この本にハマっています。
そもそもは「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)」の文中で紹介されていたことがきっかけになって手にした本です。
この本は過去の”偉大な”企業を徹底的に分析して、共通項を見つけ出すことを目的に書かれています。
文章の中でとても興味深い内容がありましたので、ちょっとだけ紹介してみようと思います。
「読者はハリネズミだろうか、それともキツネだろうか。…(中略)
キツネは賢い動物で、複雑な作戦を次々に編み出してハリネズミを不意打ちにしようとする。昼も夜もハリネズミの巣の周囲をうろつき、完璧な機会をとらえて襲いかかろうとしている。
キツネは動作が俊敏で、毛並みが美しく、足が速く、頭が良く、ハリネズミごときに負けるはずがないと思える。
対するハリネズミはなんとも冴えない動物で、短い足でちょこちょこ歩き、餌を探し、巣を守るだけの単純な生活を送っている。
「よし、今度こそ仕止めてやる」。キツネは地面を蹴って、目にもとまらぬ速さで飛びかかる。
ちっぽけなハリネズミは殺気を感じ、目を上げる。「またまたお出ましだ。何度失敗しても懲りない奴だなあ」。体を丸めて小さな球のようになる。鋭い針がどの方向にも飛び出している。
それを見てキツネは飛びかかるのを諦める。だが森の中に引き返しながら、もう次の作戦をあれこれ考えている。
ハリネズミとキツネの戦いは毎日、少しずつ形を変えて繰り返される。キツネのほうがはるかに知恵があるのに、勝つのはいつもハリネズミだ。
(引用:同書p144(一部略))
「キツネのほうがはるかに知恵があるのに、勝つのはいつもハリネズミだ。」
この言葉になんとも言えない気持ちよさを感じるのは私だけでしょうか。
これは人生のあらゆる場面であてはまる法則だと思います。
企業にしても、個人にしても、本質を突き詰めていけば、必ずそこには「単純さ」があります。
頭でっかちな理論を振り回す人は、たいてい傍観者であり、第三者としての立ち位置から口を挟んでいます。
真のトップリーダーは、難しい言葉を使いません。
「人生の価値とは、どれだけたくさんの人を笑顔にすることができるかである」
その1点だけを見つめられる人が「真の勝者」になっていくと思います。
…とても面白い本なので、ぜひ読んでみてください!