すとれっちタイム

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エジソンに学ぶこと

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トーマス・エジソン

その名を聞いたことがない人はいないと思います。

蓄音機や白熱電球、映画の撮影機などを手がけ、生涯で1300以上の特許を得た世界的な発明家です。

最も有名な名言は

「失敗などしていない。うまくいかない方法を一万通り見つけただけだ」

という言葉です。

  • 志を抱いて諦めないこと
  • 物事をポジティブに捉えること

これらが一般的にイメージされるエジソンから学ぶ教訓です。

ただ、エジソンの凄さはこれだけではありません。

 

ニコラ・テスラ」という人物をご存知でしょうか。

彼はエジソンのライバルとしても位置付けられ、かつてはエジソンの研究室にも籍を置いていた天才的な電気技術者です。

送電システムを巡ってエジソンと対立し勝利するなど、偉大な功績を残した人物でもあります。

しかし…。

エジソンとは異なり、後世にその名を残すことはできませんでした。

 

エジソンはこう語っています。

「テスラからは、世界で最も偉大な発明をしても、単に発明しただけでは何にもならないことを学んだ。

彼にもう少しビジネスの才があり、人付き合いがうまかったら、はるかに多くを手にすることができたのに。

何かを発明するだけは全く意味がない。社会に影響を与えるには、それを世に送り出し、人々に使ってもらうことが何より重要だ。」

 

この言葉の真意こそが、エジソンエジソンたる所以だと思います。

 

人間の脳の構造は99%以上が他者と同じであると言われています。

したがって、環境的な要因や個人的な背景に差はあれど「全く他の人が考えつかなかったことを自分だけが思いつくこと」など基本的にはありえません。

重要なのは、

  • 思いついたアイディアを形にすること
  • 多くの人に提供できるシステムを作り上げること

です。

どれだけクオリティーの高い発明を行ったとしても、社会が1つも必要としていなかったら、その発明に価値はないわけです。

 

エジソンの本当にすごいところは「天才的な発明家なのにもかかわらず、研究室にこもりきる独りよがりの研究者にならなかったこと」です。

自らの発明を社会に還元するにはどうすればよいかを考え、電球から電気事業そのものまでを手がけた功績が、今のエジソンの名前を支えています。

 

自分がやっていることを社会にどのように還元していくか、これを突き詰めて考えていくことはすべての人にとって重要なことだと思います。