マックジョブの裏側
小さい頃、不思議に思っていることがありました。
それは
「どうしてマック(マクドナルド)のてりやきバーガーは、どこのお店でも同じ味なの?」
ということです。
いやいや、そりゃそうでしょ、チェーン店なんだから。
というツッコミはさておき、私自身は子供心に大いに疑問を感じていたわけです。
千葉で食べるマックも、鳥取で食べるマックも、グアムで食べるマックも、全部同じ味。
すごいなー、でもつまんない…
これが正直な感想でした。
チエーン展開しているFCビジネスは、今では山のようにあります。
このサービスのメリットは「安心、安全」というところです。
要するに、
・ハズレ(失敗)がない
もっと言えば、
・意外な驚きが何もない
ことが私たちの「安心感」につながっています。
こういったお店の特徴は「マニュアル」が膨大に存在していることです。
誰が、いつ、どこで、働き始めても、同じメニュー説明ができて、同じ床掃除のやりかたを実践できるスタッフがすぐに育成できます。
こういった体系化された仕事のやり方を「マックジョブ」というそうです。
合理化されたマックジョブは、今や日本のサービスの中心を担っています。
マックジョブ、いいじゃん!
誰でもすぐに即戦力化できて、安心・安全なサービスを提供できる、って日本の鏡じゃん!
メリットの方から見ていくと、もしかしたらそんな風にも考えられるかもしれません。
しかし、この仕事のあり方には大きなデメリットがあります。
それは「頭を使わなくなること」です。
・このトッピングを乗せたら、てりやきマックはもっと美味しくなるかもしれない!
・この掃除の順番に変えたら、もっと床はきれいになるかもしれない!
そういった思考が湧いてこなくなってしまうところが、最大の悪です。
今やっている仕事がマックジョブになっていないか。
目の前のことを繰り返すだけの毎日になっていないか。
日々仕事と向き合う中で、そんなことを考える時間も時には大切だと思います。